仕事のことについて、考える

仕事のこと。
美術系の学校を出ていないので(就業してから、通信教育は受けた 笑)
名刺に『デザイナー』という肩書を入れるようになってからも

私…、本当に『デザイナー』なんだろうか?

という疑問がいつもあった。
デザインをして、お金をもらっているから…。
たぶん、『デザイナー』。

それなりに、綺麗なデザインが作れるという自信をもっている反面
これを、プロのデザインと認めてくれる人がどれくらいいるのだろうかという不安はいつもつきまとう。

20代の頃は
電車の中の、中刷り広告。
帰りの電車の中で、ひとつひとつ、確認しながら
あー、あたし、これよりは上手にできる。
これよりは、綺麗に作れる。

自分より下手なデザインをみつけては、安心する日々。

きっと、これを作ったのは『デザイナー』。
それなら、あたしも、『デザイナー』を名乗っていいはず。

圧倒されるほどの、クオリティのデザインを見ると
まぁ…、大手のお金かかったデザインだしね。なんて…。
無理やり自分を納得させて、眠れなくなるくらいの不安を、なんとかやり過ごそうとした。

個人事業として、やりはじめてからの不安感はもう
半端ない。

仕事が途切れそうになれば
お金が入らなくなる不安よりも
自分のデザインは、やっぱりどこにも受け入れられるクオリティのものじゃなかったのでは…。
今までは、会社にいたから…、しかたなく使ってもらってたけど…。

とか。
寝れなくて、徹夜でその時依頼されたテーマのデザインをネットで検索しまくったり…。
このデザインよりは、できてる。
このデザインには…手が…届かない………。

とか。

 

個人事業として10年過ぎて
今思うことは…。
思い入れが薄い仕事ほど、上手くいく。

…というと言い方が悪いけど。
自分の実力7~8割くらいの力で、余裕でやれるね、っていう内容の仕事が
やっぱり、誰にも迷惑かけずに、自分も心に余裕をもってやれるっていうこと。

今までの経験のなかから、ネタを引っ張ってこれたり
問題点を指摘できたり。

 

やっぱり、経験って大事なんだな。

 

やりたかった仕事!
これは失敗できない!
これで、みんなに『すごい』って言わせたい!

そんな下心満載で挑んだ仕事は…。
どんなに力をいれてやっても

あれーーーーーーー?、余裕でやったあの時のやつの方が…
よかったような…。

なんて、結果にもなる。

 

そんな、今。
これからデザインで仕事をしていくんだ!
っていうポジションに…いる…のかな?

ああ、もう20歳くらい年下なんだね。
そういう年代。

そういう子たちの仕事を見て

20年。
私、それなりに
やってきたんだなぁ…と。

20代の時に、電車の中刷り広告のクオリティに勇気づけられた気持ちを思い出した。
なかなか…、いやらしいけれども。

 

それでもやっぱり、私、『デザイナー』かなぁ…という気持ちは今もある。
そんな気持ちもある中で、いやいや、この程度以上のものは…あるよ?
っていう、自負もあったり。

上がったり、下がったりの葛藤は、今も昔も変わらない。

 

デザイン仕事からはなれた方が、心は楽になるんだろうな、と思いつつ
それでは、人生つまらくなるんだろうなと。

 

ジャンルは違うんだけれでも、自分の仕事楽しいけど、苦しい、と。
やめたいけど、辞めたくない。と
友人たちのそんな話しをそばで聞いていたら

 

大事だから、苦しくても
ここまで辞めずに来たんだね。

 

と、気が付いて

 

そういうことが
幸せなんだろうなってことに気づかないといけないのかな?

なんてことを考えたりしました。

 

大事だから、手放さなくてもよいように、どうしたらいいのか必死に悩むんだなー。
そこそこのレベルのデザイナー。
たぶん、今後もがんばる。